人生において無駄なことはない

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就職氷河期世代の今@時事ネタ

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 いつものごとくヤフーを開いたら、トップページに上の記事がありました。「政策と企業の間違いが生んだ社会問題」という書き出しから始まるのですがいやいや、きちんと考えていればわかっていたことでしょうと思ってしまいました。このままでは手遅れにという言葉に対して、今野春貴さんという方はすでに手遅れとコメントされていますが、全く同意です。 

 ちなみに、今野春樹さんという方はブラック企業についての本を何冊か書いている方です。ブラック企業という単語はだいぶ聞きなれた言葉ですが、いまいちピンと来ない方は読む価値があります。私もこの記事に会う前に本の見出しが目に入って読みましたが何とも恐ろしい企業が日本にあったものだと悲しくなりました。その本については機会があればレビューしたいと考えています。

 就職氷河期世代が40代とありますが、仮に大卒だとするとおよそ20年ずっと不安定なままということです。日本の雇用制度は長い間終身雇用、年功序列でした。そのレールにうまく乗ることができれば、比較的安定した収入を見込めるのでライフプランを立て、将来の展望を見据えられます。

 しかしバブル崩壊直後は今も根強い「新卒採用」枠が絞られてしまったため、頑張ったとしても、レールに乗られない人で溢れました。そのため、結婚がまず見えず(バブル崩壊直後は女性結婚したら専業主婦という考えが今より多かった)、子供をつくるどころではありません。「今」を生きるので精一杯です。それを自己責任の一言で片づける人がいるのであれば、この問題の本質を分かっていません。少子高齢化がしばしば叫ばれていますが、なるべくしてなっただけです。

 一番割を食っているのは就職氷河期で正社員になれなかった方だと思います。ただ、被害者が彼らだけかというとそうではありません。非正規雇用の市場はしだいに拡大していき、今の20代、30代も非正規雇用で働いている人もたくさんいます。そしてこれから働くであろう子供たちも大人になる頃にはどうなっているか。このままだとさらに超少子高齢化社会になるのは目に見えています。

 時間は戻らないので今から出来ることをやるしかありません。とはいえ、経済的余裕、精神的余裕がないと何も考えたくない、気力がわかないのも事実です。余裕があるときは割と視野を広く見ることができるのですが、人間パニックに陥る、予想外の出来事、そして余裕がない時はいい案も思いつかないものです。

 とはいえ、今の時代スマートフォンかパソコン、タブレットのどれか一台は誰でも持っているものです。この記事にたどりついて読んでいる方もどれかを持っていることでしょう。まずは目の前にある電子機器で生き抜くための情報を収集しましょう。一つでも知恵があると余裕が増えます。その積み重ねです。1日5分や10分でも構いません。毎日がつらいなら2日にいっぺんでもいいです。とにかく行動することが大事です。

 もしかしたらこの記事を図書館のネット環境やネットカフェで見ている、ネット環境なんてないよという人もいるかもしれません。それでもよいのです。今は図書館でネットにつながるパソコンを使うこともできますし、最新の本はなくても売れ筋の本は図書館に置いてあります。本なんて買うお金がないという人は順番待ちでもなんでも興味のある本を読んでみることです。千里の道も一歩からです。

 それではごきげんよう